冷泉家和歌会に日本書道文化協会所属の会員書家が出席しました(令和6年10月13日)
冷泉家和歌会が令和6年10月13日に開催され、日本書道文化協会の会員等23名が出席しました。今回の和歌会への出席について各種の連絡調整を行われた松村博峰先生(日本書道文化協会会員、青潮書道会理事長)からご報告をいただきましたので、掲載させていただきます。
また、当日の様子はYouTubeでもごらんいただけます。ここをクリックしてください。
【冷泉家和歌会ご報告】
とき:令和6年10月13日
ところ:和歌山県公館
✨天朗らかに気清し 恵風和暢す✨
✨賢羣畢く至りて少長咸集まる✨✨✨
爽やな秋晴れのもと、蘭亭での雅会を具現化したような、令和の和歌会となりました。
いにしえよりの歌枕の地:和歌の浦を舞台に、和歌の宗家であらせられます冷泉家のお導きを賜り、和歌道と我々の書道との邂逅は、「ユネスコ無形文化遺産登録」を目前に控え、実に象徴的な吉事を刻む事となりました。
日本書道文化協会会員及び賛助会員所属の関西の漢字・仮名・篆刻作家23名が受講。充実した学びの好日を過ごさせて頂きました。
*********
♢特別講演会
「冷泉家・吉宗・玉津島神社そして後桜町上皇」
講師:和歌山大学名誉教授:藤本清二郎先生
江戸時代に於ける冷泉家と徳川家と和歌の浦の関係、そして後桜町上皇が切望した玉津島神社行幸など…知られざる歴史の秘話を地図・写真をまじえて、分かりやすくご解説頂きました。
♢玉津島神社参拝と和歌の浦ミニ散策
座学に続いて、地元ガイドさんの先達で、和歌の神様:衣通姫(そとおりひめ)様をお祀りする玉津島神社への参拝。
万葉の時代より歌枕の景勝地として都人の憧れであります和歌の浦の散策にも繰り出しました。
♢昼食会
参加者全員が一堂に会し、自己紹介をしながらの和やかなお昼のひとときを過ごさせて頂きました。
♢冷泉家和歌会
冷泉家当主:冷泉貴実子様、次期当主:野村渚様をお迎えして、山根亙清先生より受講生代表の挨拶で始まりました。
*冷泉貴実子様による「和歌の講演」
やわらかい京言葉の語り口で、和歌についての引き出しをどんどん広げて頂きました。
「やまとの美は、陳腐なものがよろしい」と、「平凡の中の非凡」を説かれました。
*野村渚様ご指導による「儀式所作」
和室に躙(にじ)って入り、受講生が向かい合って座り、「重硯(じゅうすずり)」や紙を硯役が配っていきます。
*総礼をして、墨を磨り、和歌を「詠草(えいそう)…和歌の草稿」に書きます。
*冷泉貴実子様による和歌の添削指導。
詠み手の意図を尊重しながら、ひとり一人 的確に添削頂きました。
*和歌のお清書
短冊に二枚お書きし、一枚は冷泉家がお持ち帰りに。10月27日の玉津島神社大祭での冷泉家和歌披講の際に、秀歌を献詠頂くとのことです。
*千載一遇のご縁に感謝して、記念撮影。
*終わりに堂本雅人先生より受講生代表の謝辞で締め括られ、終始和暢の気に満ちた充実した和歌会は幕を閉じました。
報告:松村博峰記
また、当日の様子はYouTubeでもごらんいただけます。ここをクリックしてください。
【冷泉家和歌会ご報告】
とき:令和6年10月13日
ところ:和歌山県公館
✨天朗らかに気清し 恵風和暢す✨
✨賢羣畢く至りて少長咸集まる✨✨✨
爽やな秋晴れのもと、蘭亭での雅会を具現化したような、令和の和歌会となりました。
いにしえよりの歌枕の地:和歌の浦を舞台に、和歌の宗家であらせられます冷泉家のお導きを賜り、和歌道と我々の書道との邂逅は、「ユネスコ無形文化遺産登録」を目前に控え、実に象徴的な吉事を刻む事となりました。
日本書道文化協会会員及び賛助会員所属の関西の漢字・仮名・篆刻作家23名が受講。充実した学びの好日を過ごさせて頂きました。
*********
♢特別講演会
「冷泉家・吉宗・玉津島神社そして後桜町上皇」
講師:和歌山大学名誉教授:藤本清二郎先生
江戸時代に於ける冷泉家と徳川家と和歌の浦の関係、そして後桜町上皇が切望した玉津島神社行幸など…知られざる歴史の秘話を地図・写真をまじえて、分かりやすくご解説頂きました。
♢玉津島神社参拝と和歌の浦ミニ散策
座学に続いて、地元ガイドさんの先達で、和歌の神様:衣通姫(そとおりひめ)様をお祀りする玉津島神社への参拝。
万葉の時代より歌枕の景勝地として都人の憧れであります和歌の浦の散策にも繰り出しました。
♢昼食会
参加者全員が一堂に会し、自己紹介をしながらの和やかなお昼のひとときを過ごさせて頂きました。
♢冷泉家和歌会
冷泉家当主:冷泉貴実子様、次期当主:野村渚様をお迎えして、山根亙清先生より受講生代表の挨拶で始まりました。
*冷泉貴実子様による「和歌の講演」
やわらかい京言葉の語り口で、和歌についての引き出しをどんどん広げて頂きました。
「やまとの美は、陳腐なものがよろしい」と、「平凡の中の非凡」を説かれました。
*野村渚様ご指導による「儀式所作」
和室に躙(にじ)って入り、受講生が向かい合って座り、「重硯(じゅうすずり)」や紙を硯役が配っていきます。
*総礼をして、墨を磨り、和歌を「詠草(えいそう)…和歌の草稿」に書きます。
*冷泉貴実子様による和歌の添削指導。
詠み手の意図を尊重しながら、ひとり一人 的確に添削頂きました。
*和歌のお清書
短冊に二枚お書きし、一枚は冷泉家がお持ち帰りに。10月27日の玉津島神社大祭での冷泉家和歌披講の際に、秀歌を献詠頂くとのことです。
*千載一遇のご縁に感謝して、記念撮影。
*終わりに堂本雅人先生より受講生代表の謝辞で締め括られ、終始和暢の気に満ちた充実した和歌会は幕を閉じました。
報告:松村博峰記