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高知県立岡豊高等学校において書家派遣事業を実施しました(講師 髙木聖雨先生 令和7年12月20日)


 日本書道文化協会では若い世代への伝統的な書道の普及を図るため、高等学校への会員書家派遣事業を実施しております。
 令和7年度2回目の派遣事業として令和7年12月20日(土)に、芸術系の書道コースを設置し多くの書道展で優秀な成績をおさめている高知県立岡豊(おこう)高等学校において、本協会の髙木聖雨副会長を講師に実施いたしました。今回の実施状況について、岡豊高等学校書道部顧問の吉岡久美先生から実施状況の報告とコメント、写真をいただいておりますので、掲載いたします。

場 所 高知県岡豊高等学校 書道室
日 時 令和7年12月20日(土)
9:20~ 開会行事  学校長挨拶 講師紹介 自己紹介(生徒教員)
 9:30~ 講義「書の魅力」
11:05~ 休憩
11:15~ 模範揮毫  3×6 邂逅 3×6 2幅 米芾 徳忱帖
       半切 タテ2幅  半切1/2 ヨコ3幅 等
11:50~12:10  生徒作品添削(4校1作品ずつ)
12:20~ 集合写真  生徒お礼    解散

参加者 岡豊高校書道部 4名 教員2名
    高知国際高校書道部 4名 教員2名
    高知小津高校書道部 5名 教員1名
    高知東高校書道部  3名 教員1名   計 22名

 高知県立岡豊高等学校は、昨年40周年を迎えたまだ若輩の高校ではありますが、「学力・人柄・健康」を校是に体育や芸術などの専門コースを有し、部活動にも力を入れている文武両道の学校です。芸術コースの中に書道コースがあり、少人数での授業などを通して日々の研鑽を重ねております。
 今回、本事業を実施するにあたり近隣の学校にもお声がけをさせていただき、高知国際、高知小津、高知東高校の3校の書道部員も交え、計22名が参加しました。
 髙木先生からは、「書の魅力」と題して中国書道史における古典の変遷や作品作りにおける古典の活かし方や制作上のコツなど大変勉強になる内容のお話をいただきました。また、ご自身の書道を始められたきっかけや青山先生とのエピソードは大変楽しく髙木先生のお人柄を感じることのできる大変貴重な時間となりました。
 模範揮毫は、髙木先生の解説とともに一つ一つの作品があっという間に書き上げられました。先生の一挙手一投足を見逃すまいと真剣に見つめる生徒と動画に収めている生徒がおりました。大きな作品や小さな作品、縦書きや横書きなどの様々な作品を次々と完成させていく様子は圧巻でものすごい集中力と気迫を感じました。また、印のお話や作品に押印して仕上げていく様子も大変勉強になりました。
 最後に生徒の持参した作品を批評していただきました。時間が残り少なかったため各校1名のみとなりまたが、1人1人丁寧なご指導をいただきそれをみんなで聞くという体勢は、生徒たちにとっても教員にとっても今後の作品作りに大変参考となる貴重な時間となりました。
生徒たちの感想からは、新たな気づきと書へ向かう心構え、作品作りへの意欲向上など前向きな感想が聞かれ大変有意義な時間となったことが伺えます。

 今回の事業について生徒の感想を下記の通りまとめました。
〇今までは臨書作品を決める時に同じ文字がある部分は避けていましたが、今日の対比のお話を聞いて同じ文字でも雰囲気の違う文字に見せることができるとわかったので、ぜひ挑戦したいと思いました。
〇今日の書道講座を受講して字を書く楽しさがわかりました。先生はわかりやすい言葉を使って説明してくれたので楽しかったです。先生が300個も印を持っていて最後に印を押す瞬間が好きと言っていたので、私もこれからは印を押す時を大事にしていきたいです。
〇先生の線は力強く太細がはっきりしており魅力的に感じました。
〇私は九成宮ばかり臨書していたのでこれからは孔子廟堂碑も臨書してみようと思いました。
〇先生の揮毫では、手の動かし方、筆の動きや間のとり方、線を引くスピードの違いなどとても勉強になりました。

髙木講師による講義

模範揮毫

模範揮毫

模範揮毫

生徒作品の批評

生徒作品の批評

全員での集合写真